![「今のプロは高校生より軽いバットを使っている」 元プロ野球・広澤克実氏が激白した興味深いバット事情](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/7/5/724w/img_759a3e13c1e69de870971e07802d7650377601.jpg)
明大野球部OBでプロ野球でも通算306本塁打と活躍した広澤克実氏(56)が、プロと高校野球の興味深いバット事情を激白した。
広澤氏は5月26日、AbemaTVの東京六大学野球 2018春季リーグ戦の中継に解説で登場。4回表の明治大学の攻撃中に打者のバットが折れた際、「両者の材質は違うけど、今、プロ野球の打者が800グラム台のバットを使っているのに対して、高校野球の打者は900グラム以上のバットを使っている」と切り出した。
その理由が「900グラムを下回らない」という、高校野球独自の規定にあると指摘した広澤氏は続けて「以前、木製バットの材料はアオダモが主流でしたが、現在ではメイプルやホワイトアッシュといった、軽くて加工しやすい材料に取って代わっている。それらは軽いうえ、反発性にも優れてボールがよく飛ぶ。ただ一方では、割れやすく折れやすいという特徴もあります」と話した。
広澤氏のバットに関するトリビアは、まだまだ止まらない。
「石川県金沢産のメイプルの木は中でも反発係数が高く、多くのプロ野球選手が使っています。一方、数が少なくなっているアオダモは北海道産が材質的に優れており、中でも樹齢70年以上、地面から約1mのところがマグロでいう『トロ』。さらに北側に面している部分は『大トロ』と言われています。落合博満さんや松井秀喜さんは大トロを使ったんだろうけど、自分はもっぱら赤身ですかね。技術があるうえに、良い材質のバットを使われたら、そりゃ敵わないですよね」と、球界を代表した打者を引き合いに出して話を締めくくった。
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