すべてのセ・リーグファンが戦々恐々とするセ・パ交流戦。4カード目を終え、今年も上位6チームのうちパ・リーグが4チームを占めるというパ・リーグの優勢の様相を呈している。今季は9、10日にセ・リーグが盛り返し勝敗数では拮抗しているが、過去の13シーズンではパ・リーグが12対1と大きく勝ち越している。
 なぜ毎年パ・リーグ優位は動かないのか。横浜DeNAのOBで野球解説者の多村仁志氏は、「DHのあるなしが、戦い方だけでなく選手層の厚さにも影響している」と指摘する。 パ・リーグのチームが、DH制を採用するパ主催試合で強さを発揮するのは当然だろう。ならば逆に、セ主催試合ではセ・リーグのチームが優位になるのではないか。しかし実際にはセ・パの星は五分にはなっていない。多村氏によると、シーズンをDH制で戦っていることでパ・リーグに必然的に好投手が多くなるのだという。