12日に行われた歴史的な米朝首脳会談。最大の焦点だった非核化について、共同声明には「完全かつ検証可能で不可逆的(CVID)」という文言が盛り込まれなかった一方、北朝鮮はこれまで求め続けてきた事実上の"体制保証"を取り付け、さらに米韓軍事演習を中止させる可能性も引き出した。
 今回の会談について、ダニエル・ラッセル元国務次官補は「共同声明は従来のものから進展していない。今回の会談で金委員長の打率は10割。ほしいものをすべて手に入れた」と指摘。トランプ大統領もアメリカ・ABCテレビのインタビューで「私は金委員長を信用しているが、1年後のインタビューで『私は間違いを犯した』と言っている可能性はある」と発言している。