誰もが認める若手の実力者である。近藤誠也五段(21)が2015年度のデビュー後、積み上げた通算成績は132戦93勝39敗、勝率.705。164人いる現役棋士のうち、10人しかいない「7割超え棋士」の一角だ(ちなみに他の9人は羽生善治竜王、菅井竜也王位、豊島将之八段、永瀬拓矢七段、藤井聡太七段、千田翔太六段、増田康宏六段、都成竜馬五段、大橋貴洸四段。錚々たる、としか言いようがない面々である)。
ルーキーイヤーで初参加した王将戦予選でいきなり大活躍を見せる。1次、2次予選で7連勝を飾り、棋界最難関とも称される王将リーグ入りを果たした。四段の王将リーグ入りは1989年度の屋敷伸之現九段以来、26年ぶりの快挙だった。