6月23日(土)より公開される映画『猫は抱くもの』より、擬人化した猫を演じる吉沢亮の場面写真が解禁となった。

本作は、思った通りの自分になれず、投げやりな毎日に慣れてしまった“元アイドル”の沙織(沢尻エリカ)と“自分を沙織の人間の恋人だと思い込んでいる猫”が、自分らしい生き方を見つけていく物語。監督は『ジョゼと虎と魚たち』(2003)、『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)を手掛けた犬童一心監督で、猫の良男の擬人化した姿を演じるのは、今最も注目されている若手演技派俳優の吉沢亮。吉沢扮する美形猫が、毎日帰りを待っていてくれる……という、“きみはペット”を思わせる設定にも期待感が高まる。さらに、「水曜日のカンパネラ」のボーカル・コムアイが猫のキイロを擬人化した姿を演じ、銀幕デビューを果たしている。また、ロックバンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸も、物語のキーマンとなる画家・ゴッホとして登場。本作は、こじらせた1人と1匹の、妄想とリアルが入り混じる演出が見どころ。実写の猫に加えて、演劇風の演出、アニメーションなど数々の演出が織り込まれ、映画好きこそ見るべき、新鮮な演出が盛り込まれている。

この度、解禁となったのは擬人化した猫を演じる吉沢亮の美麗すぎる場面写真。スーパーの倉庫を模した舞台セットで正に猫のように自由でくつろいだ佇まいの吉沢と、“恋人”である沙織と良男がじゃれあうシーン。本作は劇中描写に舞台やアニメーションを盛り込むなど様々な仕掛けが施されているが、同じくらい画期的なのは猫を人間が演じるという点。中でも主人公沙織の恋人だと思い込んでいる猫・良男を演じる吉沢亮の猫っぽさとビジュアルの美麗さはずば抜けている。

自身が猫を演じることについて吉沢は 「ぴんとこなかったです。衣装を描いた絵を見せてもらったら、想像以上に見た目が人間だったので逆に『あれ? どういうことだろう』と(笑)」と率直に語る。「どれだけ猫っぽくやるのかは、台本を読んだだけではわからなかったので。猫が人間になる話ではなく、猫をそのまま演じるわけですから、そのへんのさじ加減については最初は手探りでした」と“猫”を演じる難しさや戸惑いも隠すことなく語ってくれた。
しかし完成した映画では猫好きの犬童監督の細やかな演出や動画で学んだという猫の動きを巧みに取り入れ、劇中ではロシアンブルーの良男を見事に演じ切っている。そんな吉沢の演技に関して、犬童監督は「僕の飼っている猫との関係性を反映していて、『こうしたら、こういう反応する。こんな動きをする』というのを吉沢くんに伝えていきましたね。僕はもう13年間猫と暮らしているので、その中で見た猫の動きや仕草、リアクションをずっと吉沢くんに話していましたね。彼はそれを取り込んで演じてくれました」と2人で擬人化された良男というキャラクターを作り上げていったことを語り、芝居の指示を的確に吸収して表現する演技力を称賛した。
天性のルックスと人間以外の役をしなやかで見事に演じきる吉沢に出演オファーが集中するのも納得の演技を本作で見せている。役者・吉沢亮初の“猫”演技と、その美麗なルックスを、是非ともスクリーンでご覧頂きたい。
ストーリー
こじらせた1人と1匹の妄想が、自分らしい幸せに気付かせてくれる……。
思った通りの自分になれなくて、いつしか投げやりな生き方に慣れてしまった沙織(沢尻エリカ)。元アイドルのアラサーで、今はスーパーで働く彼女が心を開くのは、こっそり飼っている、ロシアンブルーの猫・良男(吉沢亮)だけ。今日いちにちの出来事を、妄想を交えつつ良男に話して聞かせる沙織。沙織の心に寄り添ううち、良男は自分が沙織の人間の恋人で、彼女を守れるのは自分だけだと思い込んでしまう。そんなある日、沙織の前に“ゴッホ”と呼ばれる売れない画家・後藤保(峯田和伸)が現れ、良男は沙織の変化を目の当たりにする。ある晩、良男は月に誘われるように外の世界に飛び出し、迷子になってしまい……。ゴッホや、ゴッホを慕う猫・キイロ(コムアイ)、個性豊かな猫たちとの出逢いを通じて、1人と1匹は、自分らしく生きるすべを見つけていく。
うまくいかないことの輝き。置いてけぼりをくらっている時間の豊かさ……。灰色の日常がカラフルに輝きはじめる、心温まる物語。
(c)2018「猫は抱くもの」製作委員会
この記事の画像一覧




