持ち時間5分、1手につき5秒が加算される超早指し戦「AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治」の予選Aブロック、橋本崇載八段(35)と三枚堂達也六段(24)の三番勝負が6月17日に放送され、橋本八段が2勝1敗で三枚堂六段を下し、1位決定戦に進出した。
 将棋界のエンターテイナー橋本八段が、将棋界初の超速将棋で魅せた。1局目、果敢に攻めてくる三枚堂六段に対して、取った戦型は三間飛車でしかも穴熊。短い持ち時間に追いたてられることを想定してか、初戦には徹底的に受け切る対局を選んだ。分厚い守りに三枚堂六段の鋭い攻めが続き、強固に見えた守りも崩されたが「まわしに手がかからなければなんとかなる」と、わずかなところで自玉を逃がし、一気の反撃で若手のホープを仕留めた。