6月23日、マカオで開催されるONE Championship「PINNACLE OF POWER」に出場する“知られざる”ONEの強豪ファイター、安藤晃司。
2010年を最後に日本では試合をしていないという安藤。海外初の試合は韓国のMMA大会「ROAD FC 002」だったというが、「(扱いは)“かませ犬”ですね、完全に」と振り返る。
「韓国の選手を勝たせるために僕は呼ばれてるんですけど」と語る安藤は「本来のキャリアだと、日本ではまだ前座で試合する選手だった」と、やられ役だからこそ注目度の高い試合に出られたと分析した。
「(日本)で小さく(戦績を)積み上げていくんであれば、アジアの選手の中で強い選手に勝っていく方が早いと思った」と、海外での“ジャイアントキリング”で出世する道を選んだと明かす安藤。
ROAD FCに続いて、中国の総合格闘技団体・Legend FCに出場しチャンピオンという肩書を得たからこそ、現在もONE、PXC、ROAD FCといった活躍の場があるという。
「アジアの評価の方が高かったので日本に帰らなかった」と、あえて苦難の道を選んだファイターは、自身の今の“立ち位置”を冷静に理解していた。