将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(15)が6月25日、竜王戦決勝トーナメント1回戦で都成竜馬五段(28)との対局に104手で勝利し、2回戦進出を決めた。次局は29日で、相手は増田康宏六段(20)。2人が竜王戦で対局するのは昨年、藤井七段が前人未踏の29連勝を達成して以来となる。
前日まで、藤井七段は都成五段に3戦3勝。今年度10勝2敗と好成績を収めていた強豪に対し、お互いじっくりと相手の出方をうかがう展開の中、じわりじわりと優位にすると、評価の高い終盤力を発揮して、きっちりと白星を手にした。対局後は次局に向けて「次の対局がすぐにありますけど、前期は2回戦で敗れてしまったので、それより上に行けるように頑張りたいと思います」とコメントした。
5組ランキング戦で優勝し、決勝トーナメント進出を決めていた藤井七段は、次局の2回戦を含めてあと4連勝すると、挑戦者決定三番勝負に到達。もし藤井七段が竜王位を獲得すると、昇段規定をクリアしその時点で八段に昇段が決まる。過去の最年少タイトル挑戦(17歳10カ月)、タイトル獲得(棋聖戦 18歳6カ月)は、いずれも屋敷伸之九段が保持しているが、藤井七段が挑戦や獲得した場合は、大幅な記録更新となる。
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