今、全国の10~20代の年間行方不明者数が3万3千人にも上っている。7割は1週間以内に所在が確認されているものの、中には犯罪に巻き込まれる人や、犯罪に手を染めてしまう人もいる。
 今月9日、新幹線内の殺傷事件で逮捕された小島一郎容疑者も、半年ほど前に家出し、事件の直前まで何の縁もない長野県に滞在、家族の誰もが居場所を把握できていない"失踪状態"だった。去年10月、神奈川県座間市で9人の遺体が発見された事件でも、被害者の多くは若い失踪者だった。