トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ2018」WHITE DIVISION45・46回戦が6月28日に放送され、勝又健志(連盟)と平賀聡彦(最高位戦)がトップを取り、勝又は通算8勝目で、2位・佐々木寿人(連盟)に0.7ポイント差と肉薄。平賀は大逆転トップで4勝目を挙げ、準決勝進出争いに踏みとどまった。
WHITE 45回戦、対局者は勝又健志、石橋伸洋(最高位戦)、和久津晶(連盟)、鈴木達也(協会)。勝又は東3局で「(ラスになる)リスクを回避してから追い上げる方が、バランスがいい」と判断。打点よりもスピードを優先し、この時点でラスだった達也の親を流した。「あそこでアガリきったことで、自分がラスになる可能性が減ったので、余裕を持って上を目指すことが出来た」と東4局で満貫をアガって反撃開始。南2局でも効果的に加点してトップ目に立つと、そのまま構想通りにトップを取り、リーグ2位の佐々木に急接近した。
46回戦の対局者は平賀聡彦、鈴木たろう(協会)、猿川真寿(連盟)、佐々木寿人(連盟)。リーグ4位の猿川と102.5ポイント差だった平賀は「(ここで)トップを取れば、準決勝に勝ち残れる可能性がある」と漆黒のシャツに袖を通し、新たな気持ちで臨んだ。
平賀は東場で劣勢が続き、持ち点8400点まで削られたが、南場で前年度チャンピオンの意地を見せる。南2局、親番でリーチ・ツモ・三色・純チャンタで1万8000点、続く1本場でも満貫を決め、一気にトップ目に浮上。その後も「トップにこだわって思いっきり攻めて打った」と劣勢からの大逆転トップ。土壇場の強さを見せ、トータルでも猿川まで16.9ポイント差と詰め寄った。【福山純生(雀聖アワー)】
【WHITE DIVISION 45・46回戦終了時点での順位】
1位 鈴木たろう(協会)+316.3
2位 佐々木寿人(連盟)+235.5
3位 勝又健志(連盟)+234.8
4位 猿川真寿(連盟)▲92.5
5位 鈴木達也(協会)▲115.3
6位 平賀聡彦(最高位戦)▲119.4
7位 和久津晶(連盟)▲229.1
8位 石橋伸洋(最高位戦)▲230.3
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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