28日、不用品をカメラで撮るだけですぐに現金化できるアプリ「CASH」を開発したバンクが「TRAVEL Now」という新しいアプリをリリースした。
これは10万円以下の旅行ならすぐに予約ができ、必要なのは事前の電話番号登録のみ。面倒な審査や手続きは不要で、代金も2か月以内に支払えばよいという"後払いの旅行代理店"アプリだ。
容易されているプランは国内・海外あわせて約4000種類。ホテルのみの予約や温泉・ダイビングなどのレジャー体験も予約可能だという。
このモデルは同社がリリースして話題となった、スマホで品物の写真を送ると瞬時に査定し、提示された買取額に合意すると即座に現金が振り込まれる「CASH」と同様の"性善説"に基づいたビジネスモデルだ。
未払いのリスクについて担当者は「2か月経っても支払いがない場合は催促するが、法的措置までは考えていない。ただアプリの利用停止はさせていただく」としている。
社会問題を体験するツアーを実施するため、旅行業登録を行っている「リディラバ」代表の安部敏樹氏は「実際の旅行のアレンジは別の会社に投げているので、実質的には金融業だといえる。『CASH』の運営経験から、どのくらいの割合で詐欺やトラブルがあったのかのデータを持っているはずなので、そこから推測して事業として成り立つ可能性は高いと判断しているのだろう」と指摘。「旅行というのは、いろいろ考えているうちに"やっぱりやめようかな"となる。このアプリが面白いのは、あまり考えずに予約させることで、これまであまり行かなかった人も取り込める可能性がある」とコメントした。
東洋経済オンライン編集長の山田俊浩氏は「これを便利だと思う人は当座のお金がなく、2か月いないに入金がある人だろう。今は金利がゼロに近いので、貸している側の負担がなく損しない分、ビジネスモデルとして成り立つ。ただ、犯罪を誘発している可能性もあるので、踏み倒すことを誘発する可能性はある」と話していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)