将棋の棋聖戦五番勝負第4局が7月10日、新潟県新潟市の「高志の宿 高島屋」で始まった。10連覇中の羽生善治棋聖(竜王 47)に対し、前局までに豊島将之八段(28)が2勝1敗とリード。豊島八段が悲願の初タイトルに王手をかけている。
 羽生棋聖は今回タイトルを防衛すればタイトル11連覇とともに、前人未踏のタイトル通算100期となるが、この対局で敗れると2008年に佐藤康光九段から奪取して以来の失冠とともに、保持するタイトルも竜王のみとなる。複数冠維持と大記録達成のためにも負けられない一局だ。一方の豊島八段は、同時に王位戦七番勝負も戦っており、一気に複数冠奪取も期待されている。2人の通算対戦成績は羽生棋聖の13勝12敗。