タレントのぺえが、独自の相撲愛、相撲の楽しみ方を語った。
母親の相撲好きに導かれるように角界との接点を持ち、今では大相撲のゲスト解説を務めるなど、知識と活動の範囲を広げるぺえだが、当初は「今ほどの興味は無かった」という。
「お仕事を頂く中で『知識を深めなければ』と思うようになり、どこに着眼すれば、より興味を持って相撲に接することができるかを考えたんです。その結果、私なりの答えがイケメン、筋肉質か否か、まわしの色といったルックス的な部分でした。顔なら千代の国(九重)、フォルムなら千代丸(九重)、筋肉なら炎鵬(宮城野)とか。ファンからすれば、非常に浅いと思いますけど(笑)」
しかし、あることをきっかけに考えが一変する。そのきっかけとは何だったのか。
「巡業に足を運んだことで見方が変わりました。まず驚いたのが、土俵の狭さ。直径4.55メートルという狭い土俵の上で、体の大きな力士が、相手の動きに応じて自らの技を駆使しながら戦っている。派手なぶつかり合いからは想像できない細やかさ、繊細さに惹かれ、より深く興味を持つようになったんです」
会場の雰囲気、歓声、迫力、臨場感……確かに、スポーツには生で観戦するからこその魅力はある。しかし、特にぺえのように20代の若い世代にとって、実際に大相撲の現場に足を運ぶには、それなりのハードルがあることも事実だろう。そのことについてぺえは、同世代に向けたお勧めの楽しみ方を次のように続けた。
「私が見た目から入ったように、きっかけは何でもいい。初めから決まり手を覚える必要は無いし、のめり込む義務もない。仮に興味の対象が、力士や取り組みに懸けられる懸賞でもいいと思います。『この勝負にはこれだけの価値がある』とか、視点や基準をお金に置き換える観戦方法も悪くない。誰だってお金に対する興味はありますから。この力士は、この懸賞で何を買うんだろう? といったことでも、力士に対する興味は単純に深まりますよね(笑)」
知識や相撲愛が深まっても、やはり、どうしてもルックスは気になる様子。そこで、ぺえの「推し力士」について聞くと、「遠藤関です」と即座に答えが返ってきた。
「遠藤関の顔、ルックスが大好きなんです。私を相撲の世界に引き込んでくれたのは、間違いなく遠藤関ですから。『痩せたらイケメンなのに……』という惜しい力士が多い中、遠藤関はそのままで、事実カッコいい。正攻法というか、スマートな取り口も魅力です。じつは先場所、ゲスト解説を楽しみしていた矢先、遠藤関が“私から逃げるように”休場になってしまって……」
最後になって乙女な一面を覗かせたぺえ。なお推し力士に挙げられた遠藤(追手風)は、横綱不在となり混迷を極める名古屋場所六日目を終えて5勝1敗。一人全勝となった関脇・御嶽海(出羽海)の背中を虎視眈々と狙っている。
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