18日に行われた大相撲名古屋場所十一日目、小結・玉鷲(片男波)と前頭二枚目・勢(伊勢ノ海)の一番は、「物言い」がつく熱戦となった。
立ち合いから玉鷲の強烈なのど輪を受けた勢が、徐々に後退りながら土俵際で叩くと、両者はもつれるように宙を舞い、ほぼ同体で土俵を割った。即座に「物言い」がつけられると、土俵上で行われた協議は長引いた。
すると、その間を繋ぐようにAbemaTVで解説を務めていた元前頭・若兎馬が「知っていますか? 物言いをつけられるのは、審判だけではないんです」と口を開いた。
若兎馬はさらに「この相撲、軍配はおかしいなと思ったら、力士も物言いをつけていいんです」と続け、ゲスト解説のぺえが「え!? 本当ですか?」と驚いたように聞き返すと「以前、横綱・白鵬関がつけていますよね?」と応じた。一度は納得をした様子のぺえだったが「珍しいんですか?」と確認すると、即座に「激レアです」と答えた。
結局は取り直しとなった一番は、立ち合い突っ張って押し込んだ勢が、叩き込みで玉鷲を下して6勝目を挙げた。
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