将棋の王位戦七番勝負の第2局が7月24、25日、兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われ、豊島将之棋聖(28)が菅井竜也王位(26)に105手で勝ち、七番勝負の成績を1勝1敗のタイに戻した。
豊島棋聖は2日目に入り、早い時間で優勢を築くとそのまま一気に押し切る快勝。持ち時間も2時間以上残し、終局は15時42分と早い時間での決着となった。今回の七番勝負は、将棋界初の平成生まれ同士というフレッシュな顔合わせでのタイトル戦となったが、第1局は菅井王位が快勝。豊島棋聖は直接対決で4連敗を喫していたが、5局ぶりの勝利で、通算の対戦成績も3勝6敗とした。対局後、豊島棋聖は「序盤の組み方は駒が偏ってしまったので、よくなかったかもしれないですが、戦いが始まってからはうまく指せたと思います。1局目がずっと押されっぱなしで負けてしまったので、1局勝ててちょっとホッとした感じです。すぐに(次の)対局があるので、よいコンディションでいけるようにと思います」と語っていた。