将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が、今回が最後の参加となる若手棋戦・新人王戦で八代弥六段(24)を132手で下し、ベスト8に進出した。2016年10月にプロデビュー、プロ歴はまだ2年足らずだが、七段まで超スピード昇段したことで、今回が若手棋戦の参加条件から飛び出してしまったため、参加するのは最後。
若手棋戦は新人王戦、加古川青流戦、上州YAMADAチャレンジ杯と3つあるが、いずれも年齢や段位などで参加条件が決められており、最も高段で参加できる新人王戦でも六段まで。今年2月に五段、六段、そして5月に七段まで昇段した藤井七段は、加古川青流戦、上州YAMADAチャレンジ杯の参加条件から飛び出してしまった。新人王戦も昨年2017年10月1日時点での段位が四段だったことでぎりぎり参加できたが、2度目の参加となる今回が、優勝するにはラストチャンスとなっている。対局後は「少し早い段階で苦しくしてしまったかなと思います。本当に最後の最後まで難しい局面が続きました。(ベスト8は)新人王戦は最後の機会になりますので、少しでも上に進めるように頑張りたいと思います」と語った。また高校生として初の夏休み期間については「少し時間ができたので、これまで以上に将棋に打ち込めたらと思います」とコメントした。