将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が7月31日、順位戦C級1組の3回戦で西尾明六段(38)に75手で勝利し、同組で無傷の3連勝を飾った。この日の対局で藤井七段は、最年少の16歳0カ月で通算100局に到達。85勝15敗、勝率は.850という驚異的な数字を残している。
藤井七段は2016年10月に四段昇段し、史上最年少の14歳2カ月でプロデビュー。同年12月に加藤一二三九段との対局で初対局を行うと、そこから史上最多の29連勝を記録。デビュー直後から勝ち進んだことで、次々に対局がつき、四段昇段から2年足らずで100局をこなすという超スピード記録となった。対局後、藤井七段は「序盤はまずまずかなと思って指していました。ずっと難しいかなと思っていましたが、最後は1手しのげたかなという感じです」と振り返ると、順位戦3連勝は「今期もここまでいいスタートができたかなと思います。昇級を目指すにはこれから厳しい戦いになると思いますが一局一局気を引き締めて頑張りたいと思います」と語った。また通算100局については「85勝もできたのは出来すぎかなと思います。上位の先生と指して力の差を感じることもあったので、そこはこれからかなと思います」と、気を引き締めていた。
今期から参戦している順位戦C級1組としては、これで3連勝。同組は39人が各10局指し、成績上位2人がB級2組へと昇級する。成績が同じ場合は、前期の成績などをもとにした順位が上の棋士が優先され、藤井七段は39人中31位。前期同様に「1期抜け」を達成するには、全勝かそれに近い成績が必要となる。なお全勝した場合は、3人以上いた場合でも昇級が決まる。
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