テレビドラマ「アカギ」の主演をはじめ、数々の映画やドラマに出演する俳優・本郷奏多の趣味は麻雀だ。「麻雀最強戦2017著名人代表決定戦 技巧編」では、2014最強位を獲得したサイバーエージェント代表取締役、藤田晋社長を打ち負かすほどの腕前で、プライベートでもプロ雀士と麻雀を打つことが多いという。その趣味が縁となり、7月17日に行われたプロスポーツ化を目的とした麻雀プロリーグ「Mリーグ」(最高顧問:川淵三郎、代表理事:藤田晋)の発足記者発表では、サポーターとして登壇した。
麻雀に興味を持ったのは中学生の頃だった。「福本伸行先生の漫画『賭博黙示録 カイジ』が大好きでした。それで麻雀漫画『アカギ~闇に降り立った天才~』も読んでみたいと思ったんです。そのためには麻雀を覚えようと、ゲームセンターに通い『麻雀格闘倶楽部』をやりまくったことがきっかけです」。
その後、大学生となって初めて雀荘に行った時、全自動麻雀卓を目の当たりにし「めちゃくちゃすげぇ!」と感動したことを懐かしんだ。そしてドラマ「アカギ」に出演したことで、プロ雀士と出会うこととなる。「プロの皆さんと知り合い、改めて麻雀を学べる環境が出来たことで、『アカギ』『麻雀格闘倶楽部』全自動雀卓に次ぐ、まさに4度目のブーム。いよいよ本格的にハマった感じです」。
“リアルアカギ”とも呼ばれ、麻雀最強戦の出場経験も持つ本郷だが、プロ入りを考えたことはまったくないという。「僕レベルでのプロ入りはホントないですね。トッププロの方たちと交流させて頂いているので、本当に何十年も麻雀だけに向き合ってきた方たちなんだと実感しています。これからも役者の仕事をずっとやっていきたいので、とてもじゃないけど二足のわらじで上に登れる世界ではない」と、間近で接しているが故に断言する。「プロの方たちと最強戦のような真剣な空間で打っていると、本当にビリビリとしたモノが伝わって来るんです。ただ僕みたいなアマチュアでも、運さえ良ければ、ひょいひょいっと勝ち上ってしまうこともあります。そんな誰にでも可能性があるところも麻雀の魅力のひとつですね」。
だからこそ本郷は、プロ入りする芸能人には敬意を抱いており、麻雀界にとってもいいことだと思っている。「僕の場合はいつも打っている趣味のレベルですが、俳優という枠で何かしらに呼んで頂けるのであれば、楽しみながら真剣勝負できたらなって感じです」と麻雀を続けていくことに変わりはない。
様々な人生を演じるのが役者の仕事だが、仕事に麻雀が生きることもあるという。「麻雀を打つことによって、多角的に物事を見られるようになっている気はします。自分のアガリや打点だけを見ている人ではなく、いろんな可能性を俯瞰しながら広く見られる人が強いので、役者に限らず、生きていく上での賢さは麻雀で身につけられます。役作りの面でも広くアプローチしていけるほうが演技の幅も広がるので、麻雀が生きているかもしれませんね」。
本郷がサポーターとして登壇した麻雀プロリーグ「Mリーグ」のドラフト会議は、8月7日にAbemaTVで生中継され、10月1日に開幕を迎える。【福山純生(雀聖アワー)】
◆本郷奏多(ほんごう・かなた)1990年11月15日、宮城県出身。俳優。スターダストプロモーション所属。2005年14歳の時に映画「HINOKIO」で初主演。テレビドラマ「アカギ」をはじめ「リピート~運命を変える10か月~」他多数出演。
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