虐待死予防のカギ?進まない児相と警察の情報共有 2018/08/03 22:00 拡大する 京都市舞鶴市にある児童養護施設「舞鶴学園」。この日は児童養護施設内に併設されている認可保育園の子どもたちと共同で、年に1度の夏祭りが行われていた。一見どこにでもいる普通の子どもたちだが、その多くは虐待を受け、親元から保護されて暮らしている。小学生から高校生までの男女30人が、親からの暴力や性的虐待、育児放棄といった、見過ごされれば命に関わる危険な状態にあった。 舞鶴学園の桑原教修施設長は、「ケースを言えばキリがない。内縁の男性からの性被害でずっと転々と逃げ回ってきた母子のケースはやはり凄まじかった」と話す。児童相談所から依頼され、この施設にやってきた子どもたち。彼らは独立した8つの家に分かれ、“ひとつの家族”として暮らしている。 続きを読む