羽生善治竜王(47)への挑戦権をかけた竜王戦挑戦者決定三番勝負の第1局が8月14日に行われ、深浦康市九段(46)が広瀬章人八段(31)を87手で下し、自身初となる竜王挑戦に王手をかけた。
 両者は順位戦A級に所属しタイトル経験もある実力者。深浦九段は王位を3期、広瀬八段は1期獲得した実績がある。深浦九段はランキング戦2組2位で決勝トーナメントに進出すると豊島将之棋聖、三浦弘行九段らを下した。また、広瀬八段は1組で優勝し、同トーナメントでは1組4位の久保王将に勝って三番勝負に進んだ。2人の対戦成績は、広瀬八段が10勝4敗と勝ち越しており、直近では3連勝中だったが、この日は深浦九段が圧倒した。