長崎県・対馬市。人口約3万1000人の中から、将棋界の将来を背負う1人と期待される若者が登場した。佐々木大地四段(23)だ。一大ブームを巻き起こした天才・藤井聡太七段(16)の四段昇段より半年前にプロ入りしたが、スタートは順位戦C級2組ではなくフリークラス。ただ、そこからすぐに晴れて順位戦入りを果たした、成長著しくたくましい若手として将棋ファンの注目を集める1人だ。竜王への挑戦権を争っている深浦康市九段(46)の一番弟子でもある男が、師匠が公式戦で80局も指した羽生善治竜王(47)と超早指し棋戦で初対局。将棋界の第一人者に、将棋界の“雑草魂”が全力で挑む。