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 タレントのりゅうちぇるが今月19日、Instagramを更新し、両肩に妻子の名前のタトゥーを入れたことを公表した。左肩にハートのイラストと妻・ぺこの本名「TETSUKO」。右肩には7月に生まれたばかりの長男リンクくんの名前。

 しかしコメント欄には、「刺青にはショックを受けました」「プールとか温泉とか連れて行ってあげれないよね。子供がかわいそう」「SNSでタトゥー晒すべきじゃない」「テレビの出演減りますよ」などの批判の声があがり、波紋が広がっている。

 これを受けりゅうちぇるは、21日のInstagramで「それなりに予想はしてたけど、こんなにも偏見されるのかと思いました。こんなに偏見のある社会 どうなんだろう。仕方ないよね。ではなく、僕は変えていきたい」と思いを打ち明けた。

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 また、両肩にタトゥーを入れた経緯については、「結婚する前、3年前から決めてました。その3年でたくさん考えて、それなりの覚悟で入れました」「この体で、僕は大切な家族の笑顔を守るのです。なので、この体に、大切な家族の名前を刻みました。隠すつもりもありません。でも意地でも出したいわけでもありません。自然に生きていきたいです。偏見が無くなりますように」と綴った。

 このりゅうちぇるのタトゥーに対して、街の人からは次のような声があがる。

「自分の子どもの名前なので、一生残って困るものでもないので全然良いと思う」(20代・男性/会社員)

「世間一般で見たら刺青っていうのは印象良くないけど、子どもの名前と奥さんの名前ならいいかなって」(10代・女性)

「可愛いなって思う。嫌な気持ちはないですね」(20代・女性/会社員)

「素敵だなと思います。愛を感じます」(20代・女性/会社員)

「覚悟があって(タトゥーを)入れたことなので、別にどうこう言うもんじゃないと思う」(10代・男性/大学生)

「共感はできないかなって感じ。(入れる時)10年後とかにどうなるんだろうとか考えなかったのかなって」(20代・女性/会社員)

 賛否両論が巻き起こっているが、BuzzFeed Japan記者の神庭亮介氏は「人気タレントなのに公表に踏み切って、真摯に長いコメントも出されていて、非常に勇気のいる行動だと思う。タトゥーについてタレントに取材オファーをかけても、広く知られるのはイメージダウンになるから嫌だと断られることも多い」とコメント。日本ではタトゥーに対して“負のイメージ”が強く持たれていると指摘する。

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 関東弁護士会連合会が2014年度に行ったアンケートによると、「イレズミを入れた人を実際に見た時にどのように感じましたか?(複数選択可)」の問いに、51.1%が「不快」、36.6%が「怖い」と回答。また、「イレズミやタトゥーと聞いて何を連想しますか?(複数選択可)」という問いには、55.7%が「アウトロー」、47.5%が「犯罪」と答えている。

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 タトゥーの印象について街の人に聞くと、「ちゃらい。こわい。(印象は)ネガティブですかね」(10代・女性/会社員)、「おしゃれでかっこいいなって。偏見とかないですね。自分でもしたいなって思います」(20代・男性/学生)、「自分はしないけど、他人がやるのは大丈夫。今後子どもができた時に、日本だと温泉とかプールとか行けないので厳しい」(20代・女性/会社員)、「1回やったらなかなか取れない。その決断はちょっとできない」(女性/大学生)と賛否両論の声。また、自身がタトゥーを入れているという20代の女性は、「(入れる時に)ちょっと迷いました。温泉とかプールに入ったり、あと結婚。相手が嫌だったらどうしようとか。(入れるのは)これで最後かなって毎回思うけどやめられない」と話していた。

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 タトゥーが“負のイメージ”を持たれる背景として神庭氏は、「一説には、高度経済成長期に家でお風呂に入るようになると銭湯に入る機会が減って、他人の裸を目にする機会が少なくなったこと。たまに見るとギョッとして、異質なもの、アウトローなものとして受け入れられてしまう。また、その時期に任侠映画がたくさん作られ、それとセットで刺青が出てきた。映画の中だけで見るということが続くと、刺青やタトゥー=悪という認識が根付いてもおかしくないのではないか」と分析。

 そんななか、りゅうちぇるに批判の声が多く寄せられたことについては、「若者たちの言葉でおっと思ったのは、『自分は入れないけど、他人が入れるのは別にいいと思う』という意見。自分のことと他人のことを分けて考えられる人が増えてくると、風潮は変わってくると思う」と述べつつ、この話が個人の自由や多様性の問題に通じるとし、「例えば夫婦別姓の問題とも似ていると思う。ある夫婦が別姓を選んだとしても、他の夫婦がそれを強制されるわけではない。それはタトゥーも一緒で、自分の話と人の話で線引きして、考えて覚悟を持ってやったことであれば否定されることではないと思う」とした。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

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