将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が9月14日、王位戦予選で山崎隆之八段(37)に138手で敗れた。ファンの間では、なぜか振り駒で後手番になるケースが多いことが話題になっていたが、この日は約1カ月ぶりの先手番。前日まで先手番で今年度6戦全勝だったが、先輩実力派棋士の前に初黒星を喫した。前局は菅井竜也王位に敗れ、デビュー以来2度目の連敗となった。
 藤井七段は、前日まで今年度22局のうち先手番が6局、後手番が16局と、不利とされる後手番に大きく偏っていた。この偏りはファンの間では有名で、この日は対局前の振り駒が注目を浴びていた。対局後の藤井七段は「序盤でいくつかこちらが積極的に指す順があったかと思うのですが、それを見送ってしまって、こちらから動きづらい形になってしまいました(連敗は)自分の実力だと思います」と振り返った。