<大相撲秋場所>◇七日目◇15日◇東京・両国国技館
 横綱・稀勢の里(田子ノ浦)が前頭四枚目・千代の国(九重)を寄り切りで下し、6勝目を挙げた。8場所連続休場からの復活と進退をかける横綱が、9場所ぶりに勝ち越しに、あと2つと迫った。
 初日から5日目まではヒヤヒヤな展開から、日を追うごとに徐々に力強さを見せてきた稀勢の里だったが、前日に初黒星。連敗すれば再び“崖っぷち”という雰囲気が色濃くなる一番だった。この日も千代の国の突き押しを受けまくる展開に。なんとか相手の攻撃を受け切ると、生命線の左を差し続け、最後は投げの打ち合いになったが、千代の国の足が咲きに出たため、直後に投げ飛ばされたものの、なんとか星を拾った。