大相撲には82個の決まり手と、5つの勝負結果が存在する。これに反則負けを含んだものを判断する仕事がある。通常は決まり手をアナウンスする行司が「今の決まり手は寄り切り、寄り切って○○の勝ち」と話すが、微妙な勝負の時に出番が来るのが「決まり手係」だ。現在、幕下以下の決まり手係りを務める元前頭・大道の音羽山親方は「行司さんが分からない時に、決まり手係のところに電話が来るんですよ」と、仕事内容の一部を紹介した。
9月17日に行われた大相撲・秋場所を中継していたAbemaTVで解説を務めた音羽山親方は、決まり手について話題が及ぶと「基本的にはアナウンスしている行司さんが押し出しとか寄り切りとか(決める)。分からない時に電話が来るんです」と話すと、審判団がいるビデオ室に決まり手係が2人体制でいると言い、微妙な一番については「すぐ来ますね。勝負ついた瞬間に来ます。本当に(判断が)難しい時は『ちょっと待って。かけ直すから』って言います」と折り返すという。
16日には十両の安美錦が「とっくり投げ」という珍しい決まり手で勝利したこともあり、決まり手係もどんな取組にも瞬時に見極める日頃の“稽古”が必要なようだ。
(C)AbemaTV
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