<大相撲秋場所>◇十日◇18日◇東京・両国国技館
 横綱の稀勢の里(田子ノ浦)が前頭三枚目・遠藤(追手風)を寄り切りで破って勝ち越しを決めた。
 遠藤の手つき不十分によって三度の仕切り直しを経て立った一番。館内は騒然として異様な雰囲気となったが、四度目に素早く立った稀勢の里は珍しく張り差しを見せ、一気の寄りで遠藤を下した。
 AbemaTVで解説を務めていた元前頭筆頭・土佐豊の間垣親方は「左が深く入ったので、遠藤は残ることができなかった」と話し、稀勢の里の速攻相撲を冷静に称賛した。