18日に東京・両国国技館で行われた大相撲秋場所十日目。小結・玉鷲(片男波)と前頭筆頭・勢(伊勢ノ海)の一番で“迷”実況が誕生。AbemaTVの視聴者が騒然とする場面があった。
十日目を迎えて共に1勝と本来の力を出し切れていない玉鷲と勢の取組は、立ち合いから激しい突っ張りの応酬となった。一転して玉鷲が押し込み、勢が押し返そうとしたその時、勢の両肩に手を当てた玉鷲が、力強く、一瞬にして勢を土俵下まで突き飛ばした。
次の瞬間、AbemaTVで実況を務めていた舩山陽司アナウンサーが「まるでかめはめ波みたいに飛んでいきましたね」とその様子を形容すると、視聴者がすぐさま反応。
「必殺技出ちゃった!」「かめはめ波とかww」「ドラゴンボールじゃないから」など、緊迫の場面にもかかわらず、玉鷲のあまりの力強さに、人気アニメキャラクターの必殺技を口走ってしまった舩山アナの実況に対する声が殺到していた。
その後、AbemaTVで解説を務めていた元前頭筆頭・土佐豊の間垣親方は「右のおっつけからの突き放しが強烈でしたね。勢に右を差させなかったことが勝因だと思います」と冷静に解説。すると、未だ興奮さめやらぬ様子の舩山アナは「負け越している人とは思えないですよね」と話し、この取り組みで2勝目を挙げた玉鷲を称賛しきり。なお土俵下に突き落とされた勢は、しばし両手を土俵について動けなかった。
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