総合格闘家・山本"KID"徳郁さんの訃報に悲しみが広がっている。Twitter上には「一時代を築いた英雄の訃報 安らかにお眠りください」「いくらなんでも早すぎるよ!言葉が出ない」「神の子でもガンには勝てずか…」といった多くの投稿がファンから寄せられ、関連ワードがトレンド上位を占めていた。
専門誌『ゴング格闘技』でK-1を担当、長年にわたって山本さんを取材してきたスポーツライターの茂田浩司さんはAbemaTV『AbemaPrime』の取材に「オーラの塊みたいな方。その場がパッと明るくなる、そういう魅力のある方だった」と話す。
「格闘技界に一大革命を起こした。身体が大きい選手による派手な試合でなければいけない、格闘技でメジャーになるにはヘビー級でなければいけないという時代に反逆して、"自分の試合は面白い"とアピールしたのが魔娑斗さんで、"総合格闘技も面白い"とアピールしたのがKIDさん。今回の訃報を受けて二人の試合が語られているが、あれがまさに中量級・軽量級に注目が集まるようになった転換点で、本当に意味が大きな試合だった。いろんな選手に夢を与えたと思う。加えて、"なんと愛すべき人なんだろう"というマイクパフォーマンス。ユーモア、包容力があった」。
格闘技ジムのオーナーを務めるほどの格闘技好きで知られる経済評論家の上念司氏は「様々な名勝負があったが、僕はHERO'Sでのホイラー・グレイシーとの一戦。膝蹴りをスレスレでかわしてパンチ入れて。まさに"神の子だ"という試合だったと思う」と話し、山本さんとテレビ番組で共演したこともあるケンドー・コバヤシは「最初に見た時、なんて鮮烈な印象を与えてくれる選手なんだと思った。4年前、番組で半年くらい一緒させていただいたが、毎回会えるのが楽しみだった。格闘技ブームの立役者の一人だったし、"若い選手たちに、あの時の熱狂を味わわせてやりたい"と常々口にしていた。今、お弟子筋に当たる方々が活躍されているので、遺志を受け継いで、もう一度ブームを創る試合を見せてくれたら」とコメント。「一言で言うと、本当に優しい人。本当に強い人は本当に優しくなれるねんなと思った。そんな人が41歳で亡くなるというのは寂しい。KIDさんに憧れて格闘技を始めた方も多いだろうし、世界へ打って出る戦いもされていたので、世界中の格闘技ファンが悲しんでいると思う」と悼んだ。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)
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