格闘技観戦好きで知られるタレントの光浦靖子が、東京の両国国技館で行われている大相撲秋場所を観戦。自身初となる大相撲観戦直後にインタビューに応じると「大相撲の所作や様式美に魅了された」と感想を語ると、次のように続けた。
「正直、もっと取組間が間延びするのかなと思っていましたが、本当に次から次と、“ワクワクとサクサク”が止まらない。最後まで集中力が切れませんでした」
当初のイメージと違ったのは、それだけではなかった。館内の雰囲気にもまた、驚かされたという。
「ご年配の方々が多いから、どの力士に対しても孫のような感覚で、ピースフルな雰囲気の中、アイドルでいう“箱推し”的な温かい声援が分け隔てなく飛ぶのかと思ったら大間違い。まさか相撲を観に来てコールを聞くことになるとは……。それに力士は真剣勝負でありながら、人気商売でもあるんだなと。とはいえ、飲み食いしながら大好きな格闘技が観られる。私の好きなものが詰まっている空間でした」
大相撲の魅力について改めて問い掛けると、目の肥えた格闘技ファンである光浦は、格闘技と比較しながら説明を始めた。
「革新的な技が次々と出てくる格闘技とは異なり、相撲には長年の間、ある一定のルールや掟の中で受け継がれてきた歌舞伎のような様式美がある。だから、一つひとつの所作が美しいですよね。また勝った力士も『やった！』と喜びを露わにしたり、観客を煽ったりすることもない。勝負の世界なので、本来であれば、力士の感情的にはかなり熱いものがあるはず。にもかかわらず、ただ、淡々と取組が続いていく。何か不思議なものを観ているような感覚に陥りました」
「自身に四股名をつけるなら？」と聞いてみると、しばらく考えた後に「光浦ですかね。光り輝く砂浜。悪くないと思いますけど」と少し照れ笑いを浮かべながら答えた。
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