<大相撲秋場所>◇十四日目◇22日◇東京・両国国技館
横綱・白鵬(宮城野)が大関・豪栄道(境川)を上手投げで下し、昨年の九州場所以来となる通算41度目の優勝を果たした。この日の勝利がちょうど幕内通算1000勝のメモリアル。数々の歴代最多記録を樹立する大横綱は、けがが続いた今年の初優勝を14連勝で成し遂げ、完全復活を印象づけた。
やはり強い。今年は初場所から番付上位陣にけがが相次ぎ、なかなか役者が揃わない場所が続いた。それでも全員揃った場所で賜杯を抱くのは、大横綱だった。場所前の好調ぶりから優勝候補に挙げられていた豪栄道に対し、2度の立ち合い不成立で緊張感が走る中、しっかりと引いたと左上手で豪快な投げを見せた。この1年は初場所の途中休場、春場所の全休など、5場所中3場所を休場し、衰えを口にするファンも増えつつあった中、今場所では徐々に調子を上げ、上位と当たるほど力強さを見せていた。