そのものずばりで勝負に出た。10月1日に開幕する麻雀プロリーグ「Mリーグ」。他の6社がそれぞれ考えたチーム名で参戦する中、コナミアミューズメントは同社が提供する麻雀ゲーム「麻雀格闘倶楽部」の名前を、そのまま採用した。「あえて商品名をチーム名とすることで、負けられない、本気の参加を感じていただけたら大変ありがたいです」と、自ら退路を断って乗り込んだ格好だ。チーム構成も極端な攻撃力重視。担当者に、その覚悟と決意を聞いた。
コナミは2002年から「麻雀格闘倶楽部」シリーズをスタート。アーケードゲームとしてスタートし、その後はアプリ版など幅広いプラットフォームで長年、提供し続けている。「プロスポーツ化を通じて、麻雀の健全化、麻雀自体の社会的地位向上及び認知拡大を図るという設立趣旨に賛同して(Mリーグに)参加をさせていただくことにしました」と、ゲーム界を代表する思いも胸に秘める。ゲームとして楽しく、健全に提供してきたからこそ、同社の中では麻雀に対する大きなイメージの変化はないが、新リーグ発足を機に、改めてギャンブル性から離れても、麻雀が本来持っているゲーム性だけで十分楽しめることを伝えるつもりだ。
各種のプロスポーツとも関わりが深い同社だけに、スター選手の輩出が盛り上がりの大きな要素だと認識している。「プロ選手からスターが生まれてくるという点は、他のプロスポーツの世界同様に、そのジャンルを大きなポイントかと思います。麻雀の場合、マインドスポーツとして、より知性的な面で魅力を発揮するプロ選手が多く登場するのではないかと考えます」と、アマチュアプレイヤーには理解が及ばないような読み、判断などに注目している。
スター選手の登場を望んでか、ドラフトで指名した3選手は、日本プロ麻雀連盟の中でも攻撃的な3人を指名した。「チームテーマは『攻撃』。1位指名の佐々木寿人プロを筆頭にアグレッシブなチーム構成になっています。現在の麻雀界で人気実力ともにNo.1の佐々木寿人プロ、勝負強く華のある高宮まりプロ、超攻撃型の雀風とチーム全体をまとめられる重さも併せ持つ前原雄大プロと、バランスを取りながらもチームテーマに合った構成になったかと思います」と、他を寄せつけない攻撃力を求めた。まさに「麻雀格闘倶楽部」の名にふさわしい勝ちっぷりを見せれば、ファンの心は一気に燃え上がる。
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