声優・朴ロ美が、自身の代表作のひとつである「鋼の錬金術師」のエドワード・エルリック役について語った。渾身の演技がNGになってしまったアフレコ秘話も明かしている。
![朴ロ美『鋼の錬金術師』エドとは「どシンクロした」代表作を振り返る](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/7/3/724w/img_730b584895d5943e2a97cd707acdeab4455408.jpg)
9月24日に生放送されたAbemaTV「声優と夜あそび」に、朴がゲスト出演して、MCを務める声優の緒方恵美、内田彩と共にトークを繰り広げた。朴は、エド役について「こいつは本当に欲しがりな子で、私の中に土足でガサガサッと入ってきて、『お前の持ってるもん、全部くれ!』みたいな感じで、ブワーッと持っていって、ザーッと行っちゃって、『じゃ!』みたいな感じの奴なんですよ。毎回抜け殻になる」と振り返った。毎週月曜の朝にアフレコを行っていたせいで、「日曜日が本当に憂鬱だった」とぶっちゃけた。
「鋼の錬金術師」のアフレコで印象的だった出来事として、「渾身の演技がNGになり、その後ランスルー的な感覚で演じたものにOKが出て、納得いかなかったが、スタッフに『俺たちは子供たちに痛みは伝えたいが傷はつけたくない。さっきの芝居はリアル過ぎた』と説明されて、目からウロコが落ちた」という逸話も披露した。
その出来事が起きたのは、ニーナ・タッカーのエピソードだったらしい。アフレコ当時を振り返り、「涙が止まらなくなっちゃって、『この野郎!』ってマジになっちゃったんですよね。もう朴ロ美大暴走みたいな感じになっちゃったのに、気持ち悪いくらいに“パク(映像の口パク)”が合ってるんですよ。パクなんて関係ないって状態になっているのに、ビタビタ合っていって……。自分でも完全にどシンクロした瞬間みたいになって、その後の持っていかれ具合はすごかった」と振り返った。
しかし、残念ながら「どシンクロ」したテイクは録り直しになり、少し力が抜けたものが採用された。そこで朴が納得できずスタッフに説明を求めたところ、返されたのが上記のセリフだった。朴は、「私は自分の役のことしか考えていなかった。こういうジャッジができる人がいて作品作りは成立するんだと学んだ」と語った。
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