あの男が大舞台に帰ってくる。10月1日から始まる麻雀プロリーグ「Mリーグ」。EX風林火山から2位指名を受けたのは、滝沢和典(連盟)だ。イケメン人気雀士も、一時の大不振から表舞台に出る機会がめっきり減っていたが、今回の指名が復活の狼煙を上げる機会となった。「自分は選ばれないだろうから、自宅で娘の子守りをしていたんですけどね」と笑う滝沢が、苦しんだ末に掴んだ本来の自分で、堂々と卓につく。
指名が予想されるプロ雀士が、ドラフト会場で緊張の瞬間を待つ中、滝沢はその様子を自宅で傍観していた。「もともとドラフト会議の前から、誰が選ばれそうか話題にはなっていたんですけどね。今が旬の人を上から並べていったら、どう考えても自分は入らないと思っていましたから」と、担当者に確認の上、自宅で見守ることにした。ところが自らの予想を裏切る形での2位指名。「一瞬、わけが分からなくて、ふわーってなりましたね。すぐに知り合いから連絡がバンバン入ってきて。放送見ていたら、呼ばれた選手がステージの方に向かうじゃないですか。僕以外、全員いたので焦りましたね」と笑った。