2018年8月7日、グランドプリンスホテル高輪(東京都港区)で麻雀プロリーグ「Mリーグ」のドラフト会議が開催され、参加企業7チームにより21人の選手が指名された。 当日、会場に駆けつけたモデルでプロ雀士の岡田紗佳は「ついに麻雀プロが、ひとつの職業として認められる」と大きな期待を寄せている。
モデルとして活躍するかたわら、麻雀対局番組に多数出演、優勝歴もある岡田だが“麻雀プロ”が職業として認められていないと感じたこともあったという。「私がプロ入りした頃は、すでにAbemaTVが開局していて、いろんな放送対局があったので、周りの女性から『麻雀プロって賢いイメージだよね』って言ってもらえました。でもプロって収入面はどうなのって生々しい質問された時に『いやもう全然…』と答えるしかなかったんです。ただイメージは絶対良くなってきているので、今回のMリーグ立ち上げによって、さらに社会的な付加価値が付いた」と捉えている。そして「麻雀のオリンピック正式種目を目指すにあたって、ノーギャンブル宣言がありましたが、競技として楽しんでもらえるようになれたら」と願っている。
ドラフト会議では、二階堂亜樹プロをはじめ、5人の女流プロが指名された。「女流がどのぐらい選ばれるのかというところにも注目していたんですけど、予想よりも多かった」と目を輝かせた。同じ芸能界から、Mリーグのためにプロになった俳優・萩原聖人も指名されたことに関しては「同じ団体に所属することになりましたが、プロという立場になっても、これまで萩原さんが麻雀界を引っ張てきた事実は変わらない」と魅せる麻雀を楽しみにしている。
人気女性誌「Oggi(オッジ)」に将棋・麻雀が特集され、女流プロ雀士として誌面に登場した。「これまでは将棋と肩を並べることが出来なかったと思うんです。おじさんがやるものと思われていたので」と麻雀を取り巻く環境の変化を肌で感じている。
モデルという職業柄、普段から常に見られている意識を持っている。「企業イメージを背負って戦うことに関しては、タレントさんと同じだと思います。チームで戦うので、個人として自分のエゴのためにやるのではなく、これからは見られる立場として、ひとつひとつの行動に責任が伴う」と芸能界で培ってきた“気づき”をMリーグの発展に役立てられたらと白い歯を見せた。【福山純生(雀聖アワー)】
◆岡田紗佳(おかだ・さやか) 1994年、東京都生まれ、O型。ファッションモデルにして日本プロ麻雀連盟初段。6歳から12歳まで中国の祖母の元で暮らし、その時に麻雀牌に触れる。異名は「完全武装アフロディーテ」。
◆Mリーグ 1チームが各80試合を行い、上位4チームがクライマックスシリーズ(プレーオフ)に進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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