日本将棋連盟は、十七世名人の永世資格を持つ谷川浩司九段(56)が、通算1300勝を達成したと、10月1日に発表した。

 谷川九段は10月1日に行われたテレビ棋戦で勝利。大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、加藤一二三九段、羽生善治竜王に次ぐ史上5人目の公式戦通算1300勝達成となった。記録達成に谷川九段は「ここ10年は1勝することの難しさを感じる日々でした。それでも最近は将棋の奥深さを再認識し、また後輩との捻り合いを楽しめる心境になりました。1433勝という大山十五世名人の偉大な記録に少しでも近づけるよう、これからも頑張ります」と、コメントを発表した。

 将棋界から寄せられたコメントは、以下のとおり。

佐藤康光日本将棋連盟会長・九段コメント

 この度は通算1300勝達成、誠におめでとうございます。谷川先生のファンを魅了する芸術的な「光速の寄せ」、また将棋に対する変わらぬ真摯な姿勢はいつも敬服いたしております。今後も体調に留意され、更なるご活躍を祈念いたします。

◆羽生善治竜王コメント

 鋭い切れ味の「光速の寄せ」は今でも終盤のお手本です。今後も多くのフアンを魅了し続けてください。

渡辺明棋王コメント

 1300勝達成、おめでとうございます。私は子供の頃、谷川先生の将棋を2度、3度と並べて勉強しました。将棋だけでなく、その対局姿勢や取り組みは多くの棋士が目標にするところです。ますますのご活躍を祈念しております。

藤井聡太七段コメント

 1300勝の達成、おめでとうございます。谷川先生の光速の寄せは小さな頃からの憧れです。これからも先生の魅力あふれる将棋を楽しみにしています。

(写真提供:日本将棋連盟)

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