「お~い!オリンピックの現地スタッフやらスポーツドクターをボランティアで募集しようとしているお偉いさ~ん!国民のことどない思てる~?」
「お~い!新潮45~!どういうつもり~?」
「お~い!人の体のこといじってくる奴~!嫌いや~!」
こうした問いかけから始まり、「せやろがい」の締め言葉で終わる動画が、いまネットで話題になっている。赤いTシャツにふんどし姿で、時事ネタに熱く物申すこの「せやろがいおじさん」の正体は、沖縄で活動するお笑いコンビ・リップサービスのツッコミ担当・榎森耕助さん。奈良県出身の31歳だ。榎森さんが「せやろがいおじさん」を始めた経緯について、AbemaTV『けやきヒルズ』は本人に直接中継を結び話を聞いた。本人曰くこれが「せやろがいおじさん」としては初めてのテレビ生放送出演となった。
沖縄で10年ほど芸人活動をしているという榎森さん。全国的に知名度が上がらない中、ネットで動画を配信することを考えたそうで、「最初は『久しぶりに会った人が“覚えてる?”って聞いてくるのやめて』っていうような、もっとくだらない小さなネタをやっていて。その中で社会的な話をしたら反響が大きかった時があった」と時事ネタにフォーカスを当てたという。
時事ネタだけではなく小さいネタも続けるという榎森さんだが、「『せやろがいおじさん』を始めて3、4カ月ぐらいなので、キャラクターとしての首がまだ据わっていない」とも告白。生出演中、新作動画として沖縄知事選にまつわる「沖縄終わった」という意見に対する動画を撮影したことを報告。今後は、新社会人が飲み会に参加しない話題、お客様は神様だという考え方に対しての話題を取り上げたいと明かした。
「せやろがいおじさん」はなぜ人々の心に刺さるのか。臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏による「テンポの良さと滑舌の良さ。あとはキレイな沖縄の海と裏腹に言っていることには毒があって、そのギャップじゃないかなと思う。内から出てくる情熱がネットでも伝わっているのでは」との分析には、「沖縄の美しい海にこの暑苦しさを中和していただいているのかな」と自虐的に語った。
そんな中、キャスターの柴田阿弥は「久々にこんなに人間に興味を持っております。切れ味鋭く論理的に順序立てて話ができる方は頭が良いと思っていて、こういう人に出会いたかった。胸の高鳴りが抑えられない」と興奮した様子で、「私も日々怒っていることいっぱいあるので、ぜひ沖縄の海で叫びたいです」と動画出演をお願いしていた。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
▶︎「せやろがいおじさん」の中継は28:45~(無料視聴)
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