プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」10月2日の1回戦が行われ、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)が、オーラスで逆転の満貫をアガり、うれしい自身のリーグ初勝利を決めた。1万3700点差を追う南4局で、気合を内に秘めてリーチをかけると、トップ目を走っていたKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)から、リーチ・ドラ3を直撃。8000点(+300点)を直取りし、開幕戦の園田賢(最高位戦)に続き、チームに今期2勝目をもたらした。
様々な思いを背負って緊張の中、戦い抜いた。1日に行われた開幕戦。チームメイトの園田が会心のアガリを決めた瞬間、喜んで立ち上がった瞬間「肉離れになりまして…」と足に全治1カ月のけがを負い、苦笑いした。それでも対局中は、まるで痛みを感じさせず、卓上に集中すると、最後の最後で運をたぐり寄せた。「最後もテンパイすらしないだろうと思っていました」という手牌から、逆転のテンパイを作り、最後はトップ目の佐々木を直撃。「めちゃめちゃうれしい、その一言につきます」と、神妙な面持ちで語った。
実直な男が、気持ちで勝利をもぎ取った。「チームメイトが強くて、練習で僕が一番負けている。これでラスとか引いたら顔向けできない感じでホッとしました」と、ようやく表情を緩めたが、この対局への思いを聞かれると「責任感というか。ここ(Mリーグ)にいるというのが、本当に先人たちと後輩たちと仲間たち、企業の方々、みんなの思いを背負っているんで、いろんな思いが混じって、久々にめちゃめちゃ緊張して打ちました」と、心を震わせて戦っていたと明かした。
これでチームは3戦して2勝目し、全7チームの中でも好スタート。「僕が一番負けている」と自ら語る村上がトップを取り続ければ、自然と頂点への道が開けてくる。
【1回戦結果】
1着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦) 3万800点/+50.8
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟) 2万7600点/+7.6
3着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)2万6600点/▲13.4
4着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)1万5000点/▲45.0
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
(C)AbemaTV