将棋のタイトル戦の1つ、王座戦の五番勝負第3局が10月2日、宮城県仙台市の「仙台ロイヤルパークホテル」で行われ、初防衛を目指す中村太地王座(30)が、挑戦者の斎藤慎太郎七段(25)を108手で下し、今シリーズの対戦成績を1勝2敗とした。
 第1、2局と連敗し、第3局にして追い詰められていた中村王座だったが、お互い5時間の持ち時間を使い切る1分将棋の中で、斎藤七段の王手攻勢をしっかりとしのぎ切った。対局後は「力戦の将棋になったんですけど、こっちも積極的に行ったんですが、逆に攻められてしまって、ちょっと難しい将棋でよく分からなかった。優勢な局面が続いていたような、難しいような。最後ぎりぎりでしたね」と、大接戦を振り返っていた。また第4局に向けては「しっかり準備して臨みたいです」と語った。第4局は10月16日に新潟県南魚沼市の「龍言」で行われる。