10月1日に行なわれた記者会見で、11.3K-1(さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)の追加カードが発表された。
(11.3 K-1で対戦する卜部と芦澤)
その一つが、卜部弘嵩vs芦澤竜誠のフェザー級マッチ。これまでKrushとK-1で60kg(スーパー・フェザー級)のタイトルを獲得している卜部は、7月のKrushで58.5kg契約の試合を行ない、判定勝利。この“試運転”で手応えを掴み、K-1でのフェザー級王座獲得に乗り出すことになった。
今回は王座獲りへの本格始動となるが、そこに立ちふさがるのが芦澤というのがK-1らしいマッチメイクだ。6月のK-1フェザー級王座決定トーナメントでベスト4、9月には小澤海斗を下して注目度が急上昇している芦澤。対戦相手に対する暴言、毒舌、乱闘騒ぎも話題になることが多い。
宮田充プロデューサーが「次期挑戦者選考の最重要マッチ」と位置付けるこの試合。卜部は芦澤を「いま一番、勢いがあるんじゃないですか」と高く評価している。
「(芦澤は)間違いなく力をつけてきてるし、気を抜くつもりはないです。想像以上のものを見せるのがプロだし、次(の挑戦者)は俺しかいないと思わせる試合がしたいですね。面白い選手だけど、僕も長いキャリアの中でいろんな選手とやってるので。相手に合わせてどうこうじゃなく、自分がやりたいようにやります」(卜部)
またフェザー級に落としてのコンディションに関しては「常に節制してますし、練習も100%でできてます」と言う。
対する芦澤は、9月大会を終えて「遊びたいから」と11月大会は出場しないと宣言していたが、一転しての登場。それは「卜部選手が相手だから」だという。「KREST(所属)の選手でも、武尊選手、卜部兄弟、山崎秀晃選手は認めるって前から言ってきた」というだけにいつものような挑発はなし。モデルの高橋ユウへの「公開プロポーズ」が話題になった卜部に「結婚おめでとうございます」と祝福する一幕も。
もちろん、自分が認める相手だからこそ芦澤は燃えている。「注目されてると思うんで、そこでぶっ倒したい」と芦澤。「一発一発に“殺し”がある」という卜部との闘いで「殺し合いがしたい」とも言っている。
卜部の最大の武器は殺気と緊張感。タイトルも見据えた重要な闘いであると同時に“殺し”のある相手との闘いの中で芦澤がどんな姿を見せるのかも楽しみだ。