麻雀・RTDリーグ2018準決勝3日目が10月6日に行われ、鈴木たろう(協会)が12回戦の東3局3本場で、発生確率が0.0018%の超レア役満・清老頭を生放送中に達成、実況席と視聴者を騒然とさせた。
8人の準決勝進出者のうち上位4人が決勝へと進む戦いで、トータルポイント首位を走っていた鈴木は、12回戦で箱割れ寸前の2400点まで追い込まれていたが、ここで全知全能の神「ゼウス」の異名を持つ男が、まさに神がかった強運と素早い決断を下した。九万の暗刻、一万、九索の対子が含まれた配牌に、第1ツモで9ピンも対子にすると、実況席にいた解説の多井隆晴(RMU)も「清老頭だ!やばいね」と慌てていた。また、白鳥翔(連盟)が切り出した一万を鳴いたことで、一気に伝説の役満の気配が漂った。
親の佐々木寿人(連盟)から4巡目でリーチが入ったものの、役満一直線の鈴木はおかまいなし。わずか7巡目でテンパイすると、15巡目に9ピンをツモり、3万2000点(+900点)を勝ち取った。対局後に鈴木は「アガれることはうれしいですね。もっと大事なところでアガりたかったんですけど、とっておけないですからね」と、笑みがこぼれていた。また「ついているんですよね。このツキが終わるのが怖いというか、勘違いしないようにしないと」と慎重なところも見せていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを半分持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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