将棋の第31期竜王戦七番勝負が、10月11日から開幕する。羽生善治竜王(48)に挑戦する広瀬章人八段(31)は、竜王位初挑戦。さらに羽生竜王が防衛すればタイトル100期、失冠すれば27年ぶりの“無冠”となる大注目のシリーズに「最高棋戦の竜王戦ということで、重みというものを感じている次第です」と、対局を前日に控えた10月10日に語った。
 2005年にプロデビューした広瀬八段が、ついにたどり着いた最高棋戦・竜王戦の七番勝負。相手も第一人者の羽生竜王となれば、これ以上の晴れ舞台はない。さらには、普段の竜王戦七番勝負とは異なる注目が集まっているからこそ、気合もさらに入る。意気込みについて聞かれると「私自身のこともそうですが、対戦相手の羽生竜王の記録がかかっているということもあるので、その責任感をもって、いいシリーズにしたいかなと思っています」と、その注目から目を逸らさずに向き合っている。