将棋の第31期竜王戦七番勝負の第1局が10月12日、東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で再開した。羽生善治竜王(48)は、今回のシリーズで防衛すれば前人未踏のタイトル通算100期を達成、逆に失冠すれば27年ぶりに“無冠”となるだけに、将棋界の歴史に残ると注目を集めている。挑戦者の広瀬章人八段(31)は竜王初挑戦。1日目に封じ手をした羽生竜王の49手目から再開した。
 2人の通算での対戦成績は羽生竜王の15勝8敗。今年度の成績では羽生竜王が28局で14勝14敗、勝率.500。広瀬八段は26局で20勝6敗、勝率.769、11連勝も達成するなど好調だ。