プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」10月15日の1回戦が行われ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)が7万点台の大トップを取り、まさにチーム名通りに格闘する姿を見せた。これで自身もチームもうれしい待望の2勝目を挙げた。
対局者は起家から赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)。「きちんとアガって、きちんと放銃。損得で麻雀を打たない。打つべき手は打つ」。対局に臨む折、前原はいつも心がけている。東2局、前原は親番でホンイツ・七対子で1万2000点を決めると、続く1本場ではフリテンリーチを敢行し、リーチ・一発・ツモ・ダブ東・ドラで1万8000点(+300点)にまで仕上げた。そして点棒を持ってからが「きちんとアガって、きちんと放銃」の真骨頂。東2局2本場、東3局2本場で跳満を2度きちんと放銃。2万4000点を失うものの「揺れることはない。きちんとした形で放銃しているのでまったく悔いはない」と攻めの姿勢を貫いた。
東4局で満貫を決めて息を吹き返すと、南1局ではリーチ・ツモ・イーペーコー・ドラ5で倍満1万6000点を鮮やかに決めた。さらに南2局の親番で1万2000点、南4局でも8000点を加点。終わってみれば満貫4回、跳満1回、倍満1回とアガリ倒し、7万点超えとなる大トップをもぎとった。
「丁寧に打つべきところは丁寧に、ヤミテンで構えるところはヤミテンに、打つべきリーチはフリテンであってもリーチをきちんと打つ。そのへんがうまく噛み合った」と、丸太のような太い腕で丁寧さと大胆さ見せてくれた最年長Mリーガー。「個人よりもチームが優先。寿人、見てるか。高宮、見てるか」とチームメイトの佐々木寿人(連盟)と高宮まり(連盟)に勝利を報告。仲間を鼓舞する雄大な姿がそこにあった。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)7万600点/+90.6
2着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)1万8100点/▲1.9
3着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)6400点/▲33.6
4着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)4900点/▲55.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。