将棋のタイトル戦の1つ、王座戦の五番勝負第4局が10月16日、新潟県南魚沼市の「龍言」で行われ、初防衛を目指す中村太地王座(30)が挑戦者の斎藤慎太郎七段(25)を137手で下し、今シリーズの成績を2勝2敗のタイとした。これで決着は10月30日の最終第5局にもつれ込むことになった
 第1、2局の連敗スタートから第3局に初白星を挙げていた中村王座は、激戦となった夕食休憩後にじっくりと時間を使いながら、難解な終盤を攻略。斎藤七段の攻めに耐え切ると、持ち前の粘りを発揮し、熱戦をものにした。対局後、中村王座は「最終局なので全て出し尽くせるようにしたいなと思います」と、防衛への意気込みを語った。