メディアアーティストで筑波大学准教授の落合陽一氏と、人気モデルで現在はブランド『Lautashi(ラウタシー)』のデザイナーを務める鈴木えみが、異色のコラボ。1日限りで行われたファッションショーに、AbemaTV『けやきヒルズ』は独占密着した。
18日、2人のファッションショーを一目見ようと、セレブな人々が続々と会場に集まった。しかし、本番直前になってもモデルが歩く“ランウェイ”がどこにも見当たらない。
「ランウェイって見て終わりじゃないですか。そうじゃなくて、モデルの周りを(客が)回遊することで服のテクスチャーや見た目がわかる。要は展示型のファッションショーなんです。立っているモデルの横を、(客が)中に入って歩いて見られる。その方がおもしろいじゃん。服も綺麗に見える」(落合氏)
ランウェイをモデルが順番に歩くのではなく、モデル自体を“展示”し、その間をお客さんが歩いていく――落合氏が考えたのは、服をより近くで長く見ていられるという新しいファッションショーだ。
「近くで服を見た方がきれいなので、それでやろうかなと。ランウェイって一瞬だから、服の質感が慣れてないお客さんにはわからない。それをどうやってじっくり見せるかがポイント」(落合氏)
さらにこだわったのは光の演出。LEDパネルには落合氏自身が撮影した街の風景の一部が映し出されている。ネオン映像が映し出されたパネルをそのまま照明として使うことで、街の光に照らされたリアルな服の質感を再現した。ちなみに、映しているのは松屋やビッグエコー、セブン-イレブン、すき家の看板や自動車のライトなどだそうだ。
「美しいオレンジでしょ。そういうようなものから出る光が、我々の体の上には一旦自然になっている。その照明条件の中で服を着るから、それがショーの中で混ぜ合わせられているのは非常にきれいかなと」(落合氏)
無事にショーを終えて、デザイナーの鈴木えみとモデルたちは大満足の様子。一方、ファッション記者たちもこの前代未聞のショーに大興奮だ。鈴木は落合氏とのコラボをどう思ったのか。
「来ていただいたお客様が期待以上にモデルの近くまで近づいてくれて、洋服をじっくり見ていただけたのはすごく嬉しかったです。インスタレーションにして改めて良かったと思います」(鈴木)
人気モデルでデザイナーと、メディアアートを愛する大学准教授。コラボのきっかけは些細なことだそうで、落合氏は「たまたま共通の髪切ってくれている友人がいて。一緒にご飯食べてテンションが上がったんでやってみるのもいいかなって。めっちゃおもしろいじゃん」と明かした。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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