
(国宝刀『山鳥毛』の写し)
岡山県瀬戸内市は23日、国宝の太刀『無銘一文字』(愛称・山鳥毛)購入のため、クラウドファンディング型のふるさと納税で資金調達することを発表した。
『山鳥毛』は、戦国武将・上杉謙信や上杉景勝の愛刀とされる刀剣。鎌倉時代に作られたとみられ、備前刀の最高傑作のひとつと言われている。1952年に国宝に指定され、現在は岡山市の県立博物館が個人の所有者から寄託を受けている。購入費用は5億円だ。

特徴は、その刃文。山鳥の羽が舞うような形であることから「山鳥毛」の名が付けられたといい、専門家の話によると「これが生まれたのは奇跡に近いこと」だという。また『山鳥毛』の“写し”も作られたが、この刃文を出せるのは日本でたった1人という代物で、価格は864万円。写しはふるさと納税の返礼品にもなっているが、手に入れるためには2900万円近い納税が必要だ。

(国宝刀『山鳥毛』の写し)
備前刀生産の中心地で、“日本刀の聖地”と呼ばれる瀬戸内市長船。備前長船刀剣博物館に『山鳥毛』を収蔵することで、観光客の誘致や地域経済活性化を目指したい考えだ。
なお、ふるさと納税の返礼品は少額から準備しているそうで、納税開始は11月1日から。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)




