将棋の第31期竜王戦七番勝負の第2局が10月23、24日、福岡県福津市の「宮地嶽神社」で行われ、羽生善治竜王(48)が挑戦者の広瀬章人八段(31)を150手で下し、同シリーズ2連勝を飾った。今回、防衛を果たせばタイトル通算100期を達成する羽生竜王が、大偉業へあと2勝と迫った。
 第1局を制していた羽生竜王は、第2局で後手番ながら1日目から積極的に攻めて2日目に突入。粘る広瀬八段に対して攻撃を緩めず、そのまま寄せきった。今期7割以上の高勝率を誇る広瀬八段を、同シリーズでは羽生竜王が圧倒する形になった。今回の対局を終えて、2人の対戦成績は羽生竜王の17勝8敗。対局後は「(1日目は)ちょっと悪いような気がしていました。(2日目は)かなり際どいんじゃないかと思って指していました。(3局目に向けて)いい将棋を指せるようにしっかり準備したいと思います」と語った。