真剣に麻雀を打つ表情から一転、水着でのグラビアではGカップバストに愛らしい表情を見せることで人気なのが、高宮まりだ。「グラビア撮影やDVDは年に1、2回なので、グラドルを兼業しているというのもおこがましいんですが…」と恐縮するが、所属する日本プロ麻雀連盟にカレンダー出演を契機に、雑誌のグラビアやDVDは、彼女の雀士としての顔を知らないファンからも人気だ。「いつもの自分とは全然違いますよ。『誰なんだ、お前は!』ってぐらい、私的にはハイテンションですね」と語る高宮に、男性とも対等に戦うプロ雀士の活動、女性として魅せるグラドル活動について聞いた。
麻雀卓につけば、真剣な表情で牌をつかみ、インタビュー時は穏やかに、かつ飾り気なく話す。ただGカップバストを魅力的に見せる水着をまといカメラの前に立つと、途端にセクシーな女性の表情となり、周囲の雰囲気を一変させる。「女性らしさとか、かわいらしさとか、そんなに意識しないので、逆に(新たな)自分発見みたいな感じで楽しいですね」と、カメラの前でこそ引き出される“グラドル高宮まり”の部分を楽しんでいる。
グラドルとしての活動のきっかけは、所属する日本プロ麻雀連盟のカレンダー撮影。あくまで本業はプロ雀士でありながら、普及に務めるべくグラビアでの露出をしてみたところ、大きな反響を得た。今では多数いる女流雀士の中でもトップクラスの人気を誇っている。「グラビアの仕事は、とても明るいというか、スタッフのみなさんがすごくよくしてくれるので、部活みたいな感じですね。一生懸命だけど、楽しさがある、みたいな。作品は見ますよ。『うわっ!めっちゃ笑ってるよ』って(笑)」と、全開放になった自分自身を見るのがまた楽しい。
内に秘めたセクシーさ、妖艶さからか、「DVDで、自分では元気にはしゃいでるシーンで、すごいハイテンションなんですけど」、ファンから「微妙に暗いところがいいねって言われたことがあります」と苦笑いした。それはそれで高宮の魅力でもあるのだが「なんかメランコリーな感じなんですかね。あはは(笑)」と、憂いを帯びた表情になってしまったと笑いが込み上げた。
麻雀の対局前には「なんとなく米ですね」と勝負メシを決めていたが、グラビア撮影前に、一時期ハマっていたものがある。「トムヤムクンヌードルがめっちゃ好きで(笑)グラビアの撮影前は朝が早いから、ざざっと食べられる汁物がよくて。でも炭水化物も食べたいし…」。あまりのハマりぶりに、周囲からも止められたというが、仮に楽屋に差し入れが届いたとしたら「食べますね」と即答した。
初めての撮影時は「何をすればいいのかっていう感じで緊張しましたね」というが、今では撮影スタッフから、少しでも長くグラドル活動してほしいと期待されている。「いつまでですか?現場とかでも、よくそういう話になるんですよ。自分に選択の自由があるとは思っているんですけど、みんな頑張ろうって言ってくれるので、今は頑張ろうと思っています」。ひとまず、すぐにはグラドル卒業ということはなく、ファンもホッとするところだろう。
現在はMリーグ「KONAMI麻雀格闘倶楽部」のメンバーとして、毎週行われる試合に出場している。「(開幕から)2週間くらいは、ほとんどMリーグの会場にいましたね。うちのチームには前原雄大さん、佐々木寿人さんという心強い方々がいるので、私は出られる試合を一生懸命にやって、ラス食ったら『すいません!』って言って帰ろうかなと思ってます」とほほ笑んだ。次にファンが見るのは、Mリーガーとしてトップを取った勝利の笑みか、それとも男性を虜にする笑みか。どちらもファンはその時を待っている。
◆高宮まり(たかみや・まり)1988年11月8日、茨城県生まれ。O型。日本プロ麻雀連盟所属。主な獲得タイトルは第11回女流モンド杯、第8期夕刊フジ杯争奪・麻雀女王決定戦(個人戦)、第一回女流プロ日本シリーズ他。DVD「高宮まり 女神降臨」他。異名は「淑女なベルセルク」。
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