プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」10月29日の1回戦が行われ、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)が6戦ぶりにトップを取り、満面の笑みで安堵した。これで自身3勝目、チームは通算6勝目となった。
対局者は起家から赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)。
赤坂ドリブンズは5勝目を挙げた時点では+164.5ポイントで総合2位。しかし以降、約200ポイントを失い、この日の対局前は▲31.0で総合5位に位置していた。村上もここまで7戦、2連勝を決めてからは2着2回、3着1回、4着2回。思うように結果が出せない中でも、対局日には選手全員が集まり「こういう波もあるけど、いつも通りにやっていこう」とチーム一丸となって上昇の機を狙っていた。
決め手となったのは南3局2本場。村上はラス目という劣勢下で高目出アガリ満貫の手を「空振りしてもしょうがない」とトップを目指すためにリーチを決断。みごと高目ツモでリーチ・ツモ・タンヤオ・ピンフ・ドラ2・赤1と跳満に仕上げ、起死回生となる1万2000点(+600点、供託2000点)の加点に成功。
一気に3万300点持ちのトップ目に立って迎えた南4局だったが、逃げ切りを図りたい村上の配牌は1メンツも無い状況。4着目だった石橋も跳満ツモでトップが見える接戦下で、2着目・近藤と3着目・佐々木から素早い仕掛け攻撃を受ける展開に。しかし「近藤さんだけには打たないようにしっかりオリた」と戦況を冷静に見極めた鉄壁のガードを見せ、結果、佐々木が石橋に放銃したことでトップを手中に収めた。
勝利者インタビューでは「ラスも覚悟していた」と振り返ったように、選手にとっては苦しい接戦。だが視聴者にとっては「誰がトップになるんだ!?」「マジおもしれえ!」とヒートアップしたコメントが多く見られ、白熱した試合展開だったことを物語っていた。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)3万300点/+50.3
2着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)2万8300点/+8.3
3着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)2万4000点/▲16.0
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)1万7400点/▲42.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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