将棋の第31期竜王戦七番勝負の第3局が11月1、2日、茨城県鹿嶋市の「鹿島神宮」で行われ、挑戦者の広瀬章人八段(31)が羽生善治竜王(48)に130手で勝利した。第1、2局と羽生竜王に敗れ、追い込まれていた広瀬八段だったが、終盤の逆転劇で待望の白星を手にした。
 竜王のタイトルに初挑戦の広瀬八段は、初戦から2連敗と苦しいシリーズで、第3局もかなり追い込まれていたが、羽生竜王が終盤に見せた一瞬のすきを逃さなかった。対局後は「連敗スタートになってしまっていたので、3連敗してしまうと追い込まれてしまうので、ホッとしています。1つ勝ててホッとしているところではあるのですが、4局目以降も頑張りたいと思います」と語った。